六月の梅雨明けに1週間滞在しました。大汗をかきながら厨房で奮闘する女将さんの作る料理は、毎日変わるメニュー、味、量、共に素晴らしいです。一方、食堂で給仕する無口なご主人のおとぼけが面白く、居心地の良さを醸し出しています。設備は一流とは言えませんが、それを補って余りある暖かさで旅人を包み込んでくれる感じがありました。観光地としてはさしたるものはありませんが、無いことを楽しめる人にはお薦めです。私にとって、また行きたい宿となりました。